
春惜月。ゆるやかに、目覚めの息吹が訪れる。
2002年3月1日(金)晴れ
・Down,down,down.
・赤絨毯階段を登る黒いやつ。
・NNM再生紙ではないらしい。/メモ用紙に再利用。
・来宙者を巻き込み人生というか猫生を棒に振ろうとしている防人。賞金稼ぎじゃあるまいし。今日から映画公開だという「ロード・オブ・ザ・リング」。これの原作の「指輪物語」の文庫本(何度も聞かれたのであえて言うが日本語版)を飛尽もちょうど今読んでるところ(しかも先輩に借りっ放し、という体たらく…)。とはいえ、指輪を持って逃げる一行がようやく新しい旅に出かけようとしたあたりで、まだまだ最初のほうなのだが。
今のところの粗筋は、力ある指輪を悪しき陣営の者モルドールが作ったが今は良き陣営にあり、指輪を持ってることが悪しき陣営にばれたので現在の指輪の持ち主であるホビット種族のフロド氏が、皆に助けてもらいつつ逃げまくる、という感じ。つい先日読んでいたところに、一応安全とされる地に辿り着きとりあえず一安心できたのを仲間が喜び、「指輪王フロド万歳!」と仲間が言うと、それを聞いたエルフの偉い人が「その名を口にしちゃいけない」と諌める場面がある。彼らにしてみれば「指輪王」という名は、悪しき陣営にいる指輪を作った本人、モルドールのことを指すらしい。
「ロード・オブ・ザ・リング」、この題名を「指輪王」ととらえると、どうしても指輪作った張本人たるモルドールを指すことになって変だぞ、と思うこと数日。やっとこの前、謎が解けた。原題は「The Lord of the Rings」。「指輪」が複数形になっている。モルドールの作った指輪以外にも、エルフが持ってたりドワーフが持ってたりいくつか指輪があるが、現在フロド氏が持ってる「力ある指輪」は、ほかの指輪を支配できるという。つまり、The Lord(=支配者)は他でもなく「力ある指輪」を指していた、とゆうわけだ。
なので、日本語版の「指輪物語」という題名も、ちゃんとこのこと踏まえて付けられているようだな。
(をを、頑張って語ったぞ俺。)
2002年3月2日(土)晴れ
・45000アクセス感謝!
・寝ぼけナマコ。
・替え行キー。
・使い回し過ぎ。トップ、日記、俺、楽描、壁紙。昨日やってたのは試写会等で本公開は今日からだったらしい。<ロードオブ以下略
もともと飛尽は映画をよく見に行ったりはしないので、周囲が大騒ぎしてる遷都千尋(一発変換)もとい千と千尋だとかハリー・ポッターだとかも観てない。などという話を先日していたら「ハーマイオニー可愛いよ」「役者が可愛いという噂は聞いております」てな会話があったりなかったり。その方は原作(英語版)を知り合いにもらって読み始めたが最初の2行で挫折したため、フクロウが騒ぐことしか知らなかったとか。
そういやフクロウ(正確にはフクロウ達の運んでくる手紙)を防ぐために戸締まりしっかり、てなシーンがあったようななかったような。しかし今日聞いた話では、防犯対策のために安全装置(だっけか)を設置したところコードが邪魔で鍵が締まらなくなったとかいう話。こちらはノンフィクション。いや、退役カワテツ職員さんが腕を振るって直したらしくて、今は施錠できるようになっていたが。なんていうか、一芸は身を助けるが趣味と実益も兼ねられるのだな、と。
2002年3月3日(日)曇り
・桃の節句。耳の日。さんざんな日(推定)。
・すすぎ。水位。
・羽生類。は乳類。<ほ乳類と爬虫類の狭間に揺れる五色の羽根が生えた生き物、と思われる
・挙げ句の果てにはバナーにまで使い回し。長らく使われていたニ層式の洗濯機は、脱水機のほうが何か外れてしまったらしくて、ここ数週間は使うたび物凄い音が家中に響いていたりした。徐々に壊れてきて、昨日あたりついに使えなくなったらしくて、祖母が新しいものを購入。業者さんが家族連れでやってきて、新しい洗濯機――今度のは全自動の洗濯機――を、設置していった。後に聞いた話によれば、親戚の知り合いさんだったそうで。道理で、奥さんとかお子様とか連れていらっしゃったわけだ。奥さんは若い方で子供もまだ赤ん坊だったり。
なんだか泣き声がするぞ、と部屋の中にいて思っていた飛尽。子供を泣きやますために猫を、と祖母が言いながら部屋へ入ってきたので、猫をつれて行ってみる。確かにそれまであうあうと声を出していた子供は泣き止み、不思議そうな目をした。逆に猫が鳴き始めてみたり(嫌がっている)。ともかくも騒ぎがおさまったので、業者さん一家が帰ってゆく。お見送り。玄関のドアがしまる。そのとたん、子供の泣き声が外から聞こえたような。
2002年3月4日(月)晴れ
・一足先に、国立西洋美術館で開催される「プラド美術館展 スペイン王室コレクションの美と栄光」を見に行く。まあなんていうか人込みは思った以上で、
エントロピーが低いもとい一ケ所に物凄く密集していたのが印象的(早く忘れよう)。でも一応流れてはいたので、飛尽は絵を比較的自分のペースで見られたので満足した様子。公式ページのベラスケスの『フェリペ4世』もそうだが、衣装の飾りの懲りようは観ていて飽きることを忘れそうな勢い。何時間見ても見つくすことがないような気がするのは、物書きの性かなあと思ったとか思わなかったとか。あと、飛尽が個人的ひっとだったのが、ルーベンスの『ディアナの狩猟』。躍動的なディアナ、颯爽としてて格好良い。全体をひきたたせるような赤い衣が鮮やか。ニンフを4人ばかり引き連れて歩いていたが、画面の外にもう3人くらいいるんじゃないかと疑ってみたり。これがアルテミスなら確実に7人引き連れてそうな、気がしないでもないが(とか伏線張ってみたり/笑)。
プラド美術館はスペインにあるので、キャプションなんかも全部スペイン語。でもラテン系ということでひとくくりにしちゃえば、文法構造やら単語やら、大雑把には伊語や仏語に似たところも多い。というわけで、知らない単語はともかく、英語で言うところの「the」「of」「with」くらいはわかるので、邦題と見比べると発見が幾つか。かの有名な、ガウディのサグラダ・ファミリア(La Sagrada Familia)は「聖家族」って意味だったし(今頃知った)、「福音書記者」はスペイン語だと「evangelista」になっていたし(仏和でひいてみたら「evangeliste」で「福音史家」の意味だった)。余談として、マイーノの「福音書記者ヨハネ」は原題『Paisaje con San Juan Evangelista』となっていて、英訳すれば「Peace with San Evangelist John」くらいの意味になるはずで、「福音書記者ヨハネのいる平穏」のほうがしっくりくるような気がした。絵もなんとなく背景主体のような感じだったんだが。飛尽が西和持ってないので「paisaje」の正確な意味まではわかりかねるけど!
絵のなかの、細部のこだわりに感動したのは、メングスの『王太子カルロス(カルロス4世)』と『王太子妃マリア・ルイサ・デ・パルマ』。マリア殿下はカルロス殿下の従妹にして妻なわけだが、左手に装着された腕輪のところに肖像画(ミニアチュールとか言うらしい)がはまっていて、そこにカルロス殿下の御顔が! こういう微妙な伏線もどき大好き人間の飛尽としては、見逃せない一作(笑)。…二作?
出口付近で売られていた図録は、やーけに分厚い割に¥2000とお買得。重いので持って帰るの大変だけど。っていうか、解説というか作家紹介というか御挨拶というか、もろもろ詳細が3ヶ国語で書いてあって読むのも大変そうだ…。
2002年3月5日(火)晴れ
・珊瑚革命の日。珊瑚の節句でも可。革命前夜とも言う(懐かしい)。
今日はバイト先の人々が総出で出張だったので(中には私費出張の方もいらっしゃるらしい)、御留守番の方と一緒にキリ番もとい切り貼り作業に勤しむ。
切り貼りということは、事前にコピー作業が待ち受けているわけだが、紙を無駄にしてはいけないので浦上さんを使う(誰だ)もとい裏紙を使う。でも一応、コピーに耐えられるものを作らないといけないので、あまりに写りそうな濃い裏紙は避けないといけなかったり。切り取ったあとの切れ端をなんとか黄金比に戻してコピー機に飲んでもらわないといけなかったり。
元はA4判なので、残りでかろうじてA5判が作れるが、出来たA5判の端の欠けたのを飲ませてみたら案の定紙詰まり。案の定っていうか、案じるくらいなら飲ませるなよ。
・本日の読了。松本仁助 1986『『オデュッセイア』研究』 北斗出版
2002年3月6日(水)雨のち晴れ
・誰だ川口。<「革靴」の打ち間違い
御卒業おめでとうございます!
なんていうか、「めでたいのは卒業だけです!」組がちらほら見受けられたので頑張れ受験生、と思ったり。
立ってるだけで、先生方に「御苦労さん」と言われてしまう、BC各局や如何に(でも退役)。
聖都界のI先輩とかTe先輩とかいらっしゃる、その開口一番は、「なんだこれは。帝國とかBCとかそのあたりか」。お察しの通りです、っていうかむしろそれだけ? とか飛尽が言えば、R人殿が一瞬後に「聖都界もいるから!」。真っ先にSHRの終って出て来た参代宮廷画家殿のお姿は、普段よくメール送ったり貰ったりしているのにとても久しぶりに感じられた。おめでとー&頑張れーと送りだす、このあと群馬まで行かれるそうな。御両親と御食事の為にお帰り遊ばす伍代皇帝陛下を、寸でのところで御引き止めする。お話を伺う限りでは、肆代皇帝陛下の学校に行かれそうな勢いだった(本人は「でも先輩のところに行きたいんです!」と仰った)。御自分のカメラでOG群を写そうとなされるので「それじゃ意味がないでしょ」と皆で止めさせ、Ko先輩にカメラを預けて撮っていただこうとすれば、御自身が端に写ろうとなされるし(皆で真ん中に押し出した)。
前代BC長は演劇の照明係りの仕事があるとかで、早々に駆けてゆけば、前々代BC長が「私も去年、その係りやった気がする」と御騒ぎになる。伍代参謀兼財務尚書殿も同じく演劇の受け付けだとかで、靴に何か通して慌ただしく去ってゆく。進路決定おめでとー。ていうか飛尽の場合、小学校から学校一緒だったね、いろんな物くれてありがとー、かもしれない。
SHRが長引いてるとかでなかなか開放してもらえなかったBC兼ねてるMさんも、なんとか到着。BC一同、記念撮影。演劇を見に行った人をのぞいて在校生は明日からテストで去ってゆき、卒業生もちらほらと帰り出す。一気に人が減って閑散としてきたので、天空の城こと暫定領土に移動。
呪歌使いの引越しは、K陸先輩に言わせれば「微動。」。
部屋が広くなってることに驚く。リリース品の期限が来たとかで、機器とか机とか減っていた。
先輩よりも先に座ってしまうOG達。レディーファーストでくつろぎ始めるや否や、OGOB一向は、誰も事務を通ってないことに気付き、慌てて管理棟へ向かう。窓口で用件を言って、ぞろぞろと7人分の来校証を受け取る。飛尽はしっかり12番を取り、K陸先輩が「俺、7!」と、物凄い勢いで、それこそ正月の百人一首大会並の素早さで7番をとる。受け付けで対応してた呪歌使い殿、振り返ればそこに残るは13番。「余り物には福が…」と誰かがなぐさめたが、どちらかというと「伏」がありそうだ(伏兵とか)。なんかうっかりというか、その場で旧担任にも遭遇してみたり。懐かしき暫定領土ではとりとめもない話を。広くなったということは机がちまっこくなったということで、相手との顔の距離が記憶にあるよりも近い。某プロモに笑い転げたり、お目当ての部誌を戴いたり。
書類の上に花束(湿ってます)を何気なく載せてしまったり、スチルの横で塩気のあるお煎餅を食したりと、呪歌使い殿はレベルアップなされていた。絶賛。でも今日はM戸で追コンがあるとかで、時間制減付き。予定の時間になると、皆で一斉に追い出す。ええと、ご報告。エッフェル塔はお帰りあそばされた。遂に!>関各殿
しばらくして、全員揃ったらしい現旧BC各局(聖都界の人々含む)が去られてゆくのを御見送り。やはり時間制減付きのYギ(どうやら紙を食べるという疑惑は本当であったらしい)が悲しみに包まれながら帰ってゆく。頑張れ、来年もあるさ。(ていうかK井大先生の編集なされた冊子を持っていたのが、飛尽には相当うらやましかったらしい…。)
肆代参謀が戻っていらして、残されたのは、退役肆代幹部陣。でも肝心の肆代皇帝陛下は今頃エリスと密会しているのではともっぱらの噂(大嘘)。ホラ貝=象の鳴き声、という図式はどうやら一般的ではなかったらしくて、周りが笑い転げてる。うーん。
足踏みは、時期もタイミングも人それぞれで。(大先輩の真面目なお話より)来校証を返して、駐輪場へと抜けるいつもの出口を通る。とたん、濡れてる地面に思い出す、飛尽。
「…カサ……」
このマンモス公社において、おそらく現在地から最も遠い部屋まで、ぱこぱこと(革靴の音)カサを取りに舞い戻ってみたり。部屋を出る直前までカサカサと騒いでいたのに情けない。珍しきもの、呼び出しボタンの妙に鳴る音、N東行きける快速。
最後のほうはプチ同窓会と化してたりして充実した一日なりけり。皆様お疲れさまでしたー&御卒業おめでとー。
<私信>ごちそうさまでした! 182有難うでした! >A氏</私信>
<私信>9巻これから読みます、M月氏のも相変わらず1頁目からどん底(笑)。>S瀬殿</私信>
<私信>あの電車は1分後の発車でした、無事乗れましただんけ! >R人殿</私信>・本日の発見。「放送委員会」は「ごくろーさん」「お疲れさまです」の枕詞なり。
2002年3月7日(木)晴れ/風
・まるで同窓会ラッシュ。(ただし冠詞のように「プチ」が付く)
昨日の今日で、まだ高校生気分が抜け切らないうちに、今度は小学校来の旧友の家へ遊びに行く飛尽。もう一人の旧友とは現地集合。場所は中学校を越えて向こう側なので、行きに近くを通れば顔も知らぬ後輩達の騒ぐ声が聞こえてきたりする。その道を通るのは久々で、しかも旧友の家へ行く以外はほぼ使わなくなってしまった道なので変わったのかどうかさえもわからない。昨日は駅前で新たな建物の工事が始まってたり角にビルが建ってたり某ATM機もどきになってたりと、その変わり様にいちいち驚いていたというのに。
借りてた本を返すと、いつものように読んで騒いで読んで読んで喋って読んで読んで読んで借りて、今日も午後が過ぎてゆく。風の音と、ヘリの羽音がうるさかった。帰りに、もう一人の旧友の後をついてゆく。行きとは別の道をたどると、それは行きに突っ切った交差点に真横から入る道で。もう一人はその道を真直ぐ、飛尽は交差点を曲がって、帰った。そうか、行きは二人でここをクロスして通ったんだ、とか妙な面白さを感じながら。その夜の事。飛尽のもとに一本の電話が入る。
級友「来週、同窓会やろうと思うんだけど」二度あることは三度ある、とことわざにも言うしな。
・本日の読了。J・R・R・トールキン 1992 『旅の仲間 下1』指輪物語3 瀬田貞二・田中明子訳 評論社
2002年3月8日(金)晴れ
・鉛筆の長さは172m/m以上と決まっているらしい。>>> RED CLIP NOTE(俺は回し者じゃない)
切り貼りの最中(さなか)、飛尽は目にひんやりとした感触を覚え。
ぞわり、と嫌あ〜な予感がした。
しばらくして、わずかなかゆみに反応したのか、無意識に目をかいてた自分に気付く。
……。
それから鼻にむずむずする何かを感じて、埃でもはいったかと鼻をかむ。
すると、余計に鼻水が酷くなったような。
……。ひとつ付け加えておくと、バイト先では皆様が次々と花粉症デビューしている。
まあでも今日のところは、飛尽にはそれ以上の症状はない。
一昨日インフリューと接触したかもしれないので風邪という可能性もあり。
埃が入っただけとかの、単なる偶然の可能性もあり。
さあどっちだ。
2002年3月9日(土)晴れ
・そうか、あれが苺大福か!
「頭痛が痛い」だとか「並走して走る」だとか「熟睡して眠る」だとかは妙な日本語、っていうか用法が間違っている、とよく言われる。「頭痛=頭が痛いこと」ならば「『頭が痛いこと』が痛い」が変だというのは一目瞭然。
ところで、「パソコン」は「パーソナルコンピュータ(personal computer/個人の計算機)」の略である。カッコイイもの好き(というか体裁にこだわるよう)な人は「PC」と略したりもするが。この直訳からすると、「個人のパソコン」という表現も変なんじゃないかなあ、と思った肆代。じゃなくて次第。
あーでも「コンピュータ(計算機)」って言っちゃうと、スーパーコンピュータ(部屋丸ごと使っちゃうような大型の計算機)とか指すことになるのか、もしかして? <ライトハウスの英和辞典には「personal computer [名][C] パソコン《小型コンピューター; PCと略す》」とか書いてあったし
あーでもノート型の場合、日常的に「ノートパソコン」って言ってるし、「ノートコンピュータ」とか「ノーコン(なんだそれは)」とか聞かないなあ。「公共のパソコン」なんて使い方もできることになるな、これだと。
・本日の読了。J・R・R・トールキン 1992 『旅の仲間 下2』指輪物語4 瀬田貞二・田中明子訳 評論社
2002年3月10日(日)晴れ
・20ヶ国って意外と多いなー。
先週片付け損ねたので、今日は雛人形との戦い。(ここまで打つ間に「雛人情」「雛人号」などの造語(打ちミスとも言う)ができあがった。)
いまいち並べ方がわからないので、毎年フィーリングで見た目良くなるように(左右対称の高さになるように、とか)並べていたが、どうやら誤認林…嫌な名前だ…もとい、五人囃は太鼓が外側だったりと、やはり何か決まった並べ方はあるらしい(なんとなく太鼓は真ん中にどでんと置いていた)。全て運び出された後の、それまで雛人形の置かれていた場所は、なんていうかだだっ広かった。あれを並べるということは、それだけ場所をとるってことか。
2002年3月11日(月)晴れ
・ここ数日の暖かな陽気は春そのもの。というか気付けばとっくに立春も過ぎていたりする。飛尽は道路脇に立っていた木にこぶしの花が咲いているのを見つけて「春だ」とか思ったらしい。
植物に詳しくない飛尽がこぶしの花を知っているのは、小学校低学年あたりの国語の教科書に写真が載っていたから。題名は忘れたようだが、すごく短いお話の挿し絵で載っていたように思う。熊の親子がこぶしの木に登って、こぶしの白い花を食べているのだが、最後に残ったひとつにどうしても手が届かなくて、それが実は昼間の白い月だったという、お話。飛尽が闇夜の望月よりも昼間の居待月を好むのは、この話のなかからきているのかもしれない。白い月、というモチーフもあちこちで使い回してるような気がする。かすんだ、透けた、消えかかった存在。……検索したら題名判明。「春のくまたち」神沢利子著。オプケニ カムイチャチャ ウタラ エ ルスイ。
・本日の読了。J. K. ローリング 2000 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 松岡佑子訳 静山社
2002年3月12日(火)晴れ
……あれから1年も経ったのか。
大整理(改装工事とも言う)してたり、長い児童書読んでたり、旧友と喋ったりしてたらあっという間に時間が過ぎてった。連絡もらったり、光を逃したり。久々にテレホ前に眠気に襲われたり。
〆切まであと一週間なことに気付いてみたり。何とかしなきゃならねえぞ飛尽。
・本日の読了。J. K. ローリング 2001 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』 松岡佑子訳 静山社
2002年3月13日(水)晴れ
急に、妙に、平日の休みが続いたから、飛尽の頭のなかは曜日恐慌に。
そうそう、世界恐慌を英語で「ワールドパニック」と言うらしい。「パニック」て言葉は十分不吉なイメージだけど、日本語(というかカタカナ)だと少々深刻さに欠ける気がするのは、「パニック状態」とか「パニクる」とかって言葉が日常的に使われてるせいかな。あとは「パニック(panic)」というと、いたずら好きな牧神パーン(Pan/姿はケンタウルスに似ていて、リードという楽器を持ってる)の起こしたもの、という印象があるから(印象どころかそれが語源なんだが)、あくまで「いたずら」とかその程度におさまってしまうような感じ。もっとも、話はそれるが「いたずら」も漢字にすると「悪戯」となって突然すーごく暗い影が落ちたりするが。
更に話はそれるが、かの有名な「タイタニック号」の「タイタニック(titanic/巨大な、の意味)」も、巨人族タイタン(Titan/オリュンポス12神以前に世界を支配してたとか)が語源だから、ギリシャ神話は案外身近なところに浸透しているってわけか。
2002年3月14日(木)晴れ/風
またしても。
こんな立続けに遊びに行くのは最頻記録かもしれない、とか思ったり。飛尽は先週に引き続いて、旧友の家へ。借りた本とか貸す本とかかーなり抱えて遊びに行く。来るはずのもう一人がなかなか現れなかったので、二人で「今日だってわかってるのかな」「明日来たりして」「えー連絡はしたんだけどな」とか言い合ってたらそのうちに来た。なんか、迷った、とか、言ってたような。
白い日だったので、チョコ持ってってみたら遅刻の旧友も持ってきてたりして、なんだか口の中が甘く…。今日も読んで喋って食べて読んで借りて返して帰宅。昼間は春の陽気だったが、日の入り後はやっぱりちょっと肌寒い。
・本日の読了。J・R・R・トールキン 1992 『二つの塔 上1』指輪物語5 瀬田貞二・田中明子訳 評論社
2002年3月15日(金)小降りのち止む/風止むことを知らず
すいか
誰何定期券。
たとえばそんな機能を持った定期券で改札を抜けようとする。定期券「名を名乗れえっ!」
改札機「やあやあ、我こそは丹羽長秀なり!」
定期券「うむ、大儀である」
持ち主、改札を通過。デメリットとしては、通常の定期券より時間がかかること、朝夕のラッシュではやたらうるさいこと、むしろ混雑を助長すること。メリットとしては、改札機によって名が違うので、全国の改札機を制覇するという、いわゆる「名乗り潰し」ができること(ただし誰何定期券じゃないと出来ないので心せよ)。あと、言葉を教えとくと誰何の声のレパートリーが増やせて楽しいかもしれない。「わたしはリリーナ・ドーリアン、あなたは?」とか(名乗るのか)。恐るべし誰何定期券。今なら誰何イオカード付き(要入金)。
・本日の解読。ミャンマー語の数字。
ふーん、10進法なんだ。
2002年3月16日(土)晴れ
飛尽が咳き込みながらバイトをしていたら、「アメいかがですか」とくれた方がいた。長細いアメで、色は白黒。「黒ごまあめ」と書いてある。……黒ごま? 言われるままにその場で飛尽が封を開け、すぐに食べてみると……確かに黒ごま。ごまの味がする(笑)。アメというより砂糖菓子のような歯ごたえだったようだが。世の中にはこんなのもあるのかー。かの百味ビーンズの中にもありそうな味ではあるが(ほうれん草味があるらしいので、きっとごま味のひとつや二つは)。でも喉には効かなかったらしくて、その後も咳は続く。
2002年3月17日(日)たぶん晴れ
朝とも昼とも夜とも知れず。飛尽は風邪っぴきで、一日中
へこんでた寝込んでた。ゴミ箱は丸まったティッシュでいっぱいだが、とりあえず熱があるので、花粉症ではないらしい、と結論。窓の外のごうごうと風のうなる音と、どこかの解体作業らしいどかーんごーんという崩れる音が耳につく。
2002年3月18日(月)風
解体作業だと思われたのは、年度末の恒例の道路工事っぽい。表通りのほうからごごごごどどーんとか地響きもどきが伝わってくる。飛尽はというと、寝たり起きたりしながら、いつの間にかざっくりと髪を切ってたり。
夜はクラス会に出席。40人弱のクラスだったのに20人以上集まったのだから最高記録。飛尽も文化祭の打ち上げだとか、いままでクラスの外での集まりに出たことなんかなかったが、行ってみたらほぼ1年ぶりだからか、全員それほど変わった様子もなく。というか、そのまんま。時間の隔たりを忘れる。誰かの台詞「みんなにどういう顔して会えばいいのか不安で電車の中で悩んでたー」というのがあったが、そんなことはなかった。ただ、普通に。立場は結構ばらばらで、大学生も専門学校生も社会人もいる。いつの間にか留学してて帰ってきたての人もいる(と、S瀬殿の言葉を真似てみたり)。最後にユーロチョコもらったので(ドイツに行ってたらしい)、500ユーロ食べてお腹いっぱい。
本日のデメリット。「なんで月曜日なの明日から普通に四勤だよー」by社会人。
2002年3月19日(火)また風
普通に四勤どころか、普通に風邪をぶり返したりしたので飛尽は大人しく寝込む。我らが肆代皇帝陛下が洋行からお帰りあそばすというので、お出迎え大作戦も画策されたが、平日ということで流れたり。というか着陸のその瞬間、多分まだ飛尽は寝てたよ。<珍しく寝過ごした
エリスではないかと噂される女性とか、多分呪いがかかってる土産とか、Sシー先輩との戦いとか、今後が期待されるところ。
2002年3月20日(水)晴れ
リク絵を消化すべくのろのろと構想を練ってみたりするもいざ描き起こそうとすると、てんで様にならない。たまたま裏紙に落描きした人が使えそうだったからと、スキャナッジョ殿下に飲んでもらったあと、明るさ/コントラストでどーにかこーにか主線を浮かして裏写りの文字を消すことに成功。そのあと、以前見つけて放ってあったペインターお試し版(推測)を立ち上げてみて、色塗り実験。……なんてことをしているから治ったのかと思いきや、まだちょっと風邪っぴき。
絵はというと、色塗り終わってみたら、そこはかとなくYえ殿の絵に似てると思ったのは飛尽の自惚れだろうか。
・本日の読了。J・R・R・トールキン 1992 『二つの塔 上2』指輪物語6 瀬田貞二・田中明子訳 評論社
2002年3月21日(木)晴れ
お墓参り。墓地へと続く道はそれなりに混んでる。例年より10日早い開花だとさんざ言われてる桜はすでに八分咲きくらい。連なる車はなかなか進まず、すぐ横の道をゆく歩行者をかろうじて追いこしてゆく程度。彼らの中には手に弁当らしき包みを抱えた人なんかもいて、墓参りというより花見に来たんじゃないかと思し。
2002年3月22日(金)晴れのち雨
ところ変われば咲き具合も変わるようで。すでに満開になってた桜の下を歩いてゆくのは、時期を考えるとなんだか不自然でならない。
大掃除の日だったらしくて、飛尽は今日は一日力仕事。段ボールと格闘したり二人がかりで上へあげたり三人がかりで移動させたり四人がかりでお茶を飲んだり。
2002年3月23日(土)晴れのち雨のち晴れ
飛尽本体が雨に降られることはなかったようだが、屋根もない場所に止めておいた愛機(自転車とも呼ぶ)はびしょ濡れに……。天気雨だと思ったのがいけなかったのか、その後の土砂降りにやられたっぽい。ちょっと涼しくなってやや快適になったと安心してしまったのがいけないのか…。
「これは何だろう」
「羽根のある獣のものかと…」
「羽根のある……獣?」
「あ、えーと…グ、グリフィンドールとか」
「君は組み分け帽子か!」とかいう会話を小説の合間に入れてみたいところだが、これってパロディになるのでは。
ちなみに正解はグリフォン。ヒッポグリフでも可。
2002年3月24日(日)晴れ
別の予定が満場一致で駄目になったので(それはもうものの見事に)、飛尽は横浜美術館で開催中の「チャルトリスキ・コレクション展」を見に行く。レオナルド・ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」ばかり念頭にあったらしく、「白貂しろてーん」とつぶやいていたから、きっと全体が何展なのかわかってないに違いない。
場所柄、休日にしか行けない場所なので仕方ないと言えば仕方ないのだが、とにかく人集り。かろうじて追い越せても頭越しにしか作品が見えないという…。目玉の「白貂を抱く貴婦人」は、パネル展示とか含めてそれだけで一部屋使ってて大々的。名付けて「白貂部屋」。ちなみに「白貂」イコール「おこじょ」なので、「おこじょを抱く貴婦人」とするとなんだか滑稽かもしれない。しかもそのおこじょ(白貂)、ミュージアムショップにてお持ち帰りもできるという特典付き。大きいの(約20cm)が¥1500だったかな、お腹を押すとキューと悲鳴をあげるらしい(笑)。貴婦人の方は是非一抱を。
2002年3月25日(月)晴れたり
ガウディのサグラダ・ファミリア特集を見る。飛尽は被災地…もとい久居市違う久石さん(ごめんM良殿これ気に入ったっぽい<二番煎じ)を見たのは初めてだったらしく。「これが久石さんかー」とうるさい。ラピュタとか凄く好きなのにな。
更にはBGMに流れてたのが、Adiemusというユニットの曲で……。うわーあの声だよ!! とやっぱりうるさい(夏にとある方にハメていただいたらしい、曲を聞くと反応するくらいには好きらしい)。>>> Adiemu(検索結果)
妙な形で有名(らしい)ガウディの鐘がどんな音色を奏でるのか、と、2mのミニチュアを作る人々。以前からかなり作りたかったらしい鐘の製作所(?)の長が、ミニチュア版ガウディの鐘が出来た瞬間にもー嬉しそうで嬉しそうで。「どうするよ、作っちゃったよ、俺作っちゃったよ、おい」とか思ってるに違いない。その鐘が鳴らすのはスペインのカタロニア地方の民謡じゃないかということで、久石さんが編曲をし、エンディングに流れてた。久石さん、カタロニア民謡にいたく魅せられたもよう。今度の音楽作りにも活かすの、かも。……待てよ、千と千尋の神隠しって、この番組収録よりも後なのでは、という話になって。
捜せ、カタロニア民謡 in 千と千尋の神隠し。
2002年3月26日(火)曇ったり雨ったり(違)
市立図書館めぐりをば。空模様がちょーっと不安だな、と思いつつも旧友・Y生殿とおでかけ。とりあえず行ったことのない、でも行ける範囲にある近い図書館二つをはしご。
初めて行ったわけだが、その広さと綺麗さとシステムのわかりやすさに感動。検索しやすい、探しやすい、ってこれ肝心だと思うよ県立…(こそ)。Y生殿ともども「こういうところに就職できるといいね」と夢を語り合う(笑)。とりあえずお目当ては先日大学図書館で借りて読んだもののその続編にあたる話は置いてなくて読み損ねた本。あっさり見つかって、他にもY生殿のお薦めの幾つかと、装丁に惹かれた数冊(K木殿、その気持ちわかりますby飛尽)と、以前買おうと思ってしかし別の本を買ってしまい翌日に行ってみたら売り切れてた本だとか。どうにも図書館は魔の空間でいけない。
その後、本屋でファリスの聖女、発見。飛尽が狂喜したことは言う間もない(わざと)。<山田章博さんが作画されてる
2002年3月27日(水)土砂ったり(変)
忘れないように手の甲に消えないペンでメモったりするのは多分、誰しも一度は経験済みのはず。
知人「手にメモっておけばよかった……」
飛尽「でもきっと、何て書いてあるか読めなくなるんですよ」
知人「C40って何っ!?(最悪の事態シュミレーション中)」
飛尽「あと、Cが0に見えたり……」
知人「040……これじゃ部屋番号みたい」
飛尽「0階って何処でしょうね(笑)」
知人「0階がなーい!!(最悪の事態シュミレーション中)……地下とか?」
2002年3月28日(木)晴れ
CDの整理をしていながら、ついついビバップサントラのジャケットに釘付けになる飛尽。こっそり遊んでたりするので、よく見ると妙な記述があったりして楽しいらしい。例えば、先に出したサントラに収録してあったのと同じ曲を収録したサントラのジャケットには、スペシャルサンクスのところに「○○買った人ごめん」とか書いてあったり(前後が英語なだけにそこだけ日本語で笑える)。
今日はサントラ3「BLUE」のジャケットを見ていたところ。声優さんが登場人物の声で歌う曲があるのだが、その記述が…なんだか変だった。(曲 名)
hanamogeraed:誰々。(<声優さんの名前)絶対違う、と思いつつも辞書を引いてしまった自分が悲しかったらしい飛尽。というか、声優さんの名前に登場人物の名前が紛れ込んでいるのは気付いていたが、hanamogeraedって! しかも過去分詞だし……てことは動詞? 「vocal」の代わりに使われているみたいだがどんな意味合いなんだろう(笑)。
2002年3月29日(金)花吹雪
小降りとは言え、断続的に落ちてくる雨粒が花弁をさらって宙を舞わす。
土砂降りでない分、ゆるやかに、落ちてゆく白い欠片。
風のわずかな勢いを借りて、一時いちどきに立続けに幾枚も、はらりと枝を離れて地を目指す。
灰色の雲の切れ目より、透けて光りたる陽の眩しき。
・本日の迷言。「嘘800が嘘450にしかならないー!!」<上司の雄叫び<あと350(字)足りないらしい
2002年3月30日(土)晴れ
切羽詰まった人間は、あらぬ方へと走り出す、らしい。
そんなわけで現実逃避日和。
雨でも降ればやる気も起こるだろうに。
霹靂も落ちそうにない晴天のありきたりさに飛尽もネタ切れ中。と、いうか、今回は「新入生歓迎」が名目なので、下手に崩壊モノとか後ろ向きモノとかは書かないよーに、とのお達しがあったりして、何とかしてハッピーエンドにこじつけなければならないらしい。
ハッピーエンド。
ハッピーエンドか。
ハッピーエド、とかは駄目だろうか。
ユイス・エルス・イト・エグム・エド、のほう。ラディカル・エドワードじゃなくて。
後者は陽気な4世なので放っておいても幸せだろう。
2002年3月31日(日)晴れのち雷いかづち
現実逃避の色合いがますます濃くなりつつあるもよう。何かの整理をする、っていうのは単調な作業の繰り返しだから何か考え事をするには向いているのかもしれないが。どーにも退役図書委員としては整理癖が抜けないらしく。ブックマークの整理がてら(名称にサイト名+管理人名をおき、内容でフォルダ別け、閉鎖サイトは削除など)、掘り出しサイトをリンク集に加える作業に移った飛尽は、気付くとリンク集の整理に没頭中。ついでに改装。
ふと我に返る、飛尽。
今日が月末って本当ですか、年度末って本当ですか、本日最終〆切って……え、〆切今日なの?修羅場は、すぐそこ。